黄砂とは?その影響は?子どもや高齢者への影響大か
大陸の砂漠地帯で強風によって巻き上げられた大量の砂が上空の風に流されて広い範囲に運ばれる「黄砂」。日本では春に多く観測されます。
黄砂による人への影響について、環境省は、これまでの研究成果などをもとに「黄砂とその健康影響について」としてホームページに公開しています。
それによりますと、黄砂の飛来との関連が報告されていることとして、目のかゆみや結膜炎、鼻水やくしゃみなどのアレルギー症状、気管支ぜんそくや肺炎など呼吸器疾患の悪化をあげています。
黄砂による気管支ぜんそくの入院は、特に子どもと高齢者への影響が大きいとしています。
また、循環器疾患への影響として黄砂の飛来と、心筋梗塞による入院や発症の増加との関連も報告されていますが、黄砂が発症にどのように関係しているかはわかっていないとしています。
予防策は…外出控えるなど
そして、黄砂による健康影響を予防するために、特に呼吸器や循環器に疾患のある人や子どもや高齢者は、より慎重に行動することが望まれるとした上で、環境省や気象庁による黄砂の飛来情報をチェックし、黄砂が飛来しているときは、不要不急の外出を控えたり、不織布マスクなどを着用したりして、黄砂を吸い込む量を減らすよう呼びかけています。